苟(まこと)に日に新たに、日日に新たに、又日新たなり。
四書五経の一つ、論語とならんで有名な大学の言葉
(創立者 山本進吾先生の座右の銘)

今、園舎建て替えが進んでいます。現園舎も40年の月日を経て
1000人を超える卒園児を見守ってきました。

卒園児のご子息も通う様になりました。
こうして羽曳野古市の高屋地区が、お子達の元気な声であふれる
日々を受け継ぎ、そしてまたこれからも続けていくために
園舎を一新することとなりました。
建て替え工事中は、多大なるご不便をおかけしますが、
どうぞご理解とご協力をお願い申し上げます。

中国武漢市発症の新型コロナウィルスが猛威を振っています。
全世界に瞬く間に広がり、その死者は30万人に達する勢いです。
日本でも我々昭和の人間にとっては、お茶の間の「変なおじさん」
志村けんさんが、亡くなったことな「志村ショック」として
大いに波紋を呼びました。

「グローバル化」「世界市民」が叫ばれて久しいですが、
その結果が今回の影響を多大なるものにしたことは、火を見るよりも明らかです。
人類とウィルスは、永く共存してきのも事実です。
今までは、限られたエリアでのエンデミックいわゆる風土病として、その地域での
完結型であったものが、一定の地域に伝播しエピデミックとなり、そして
今回のパンデミックとなりました。

物流・交通の発達に伴い、あっという間にあらゆるものが移動してしまう今日、
疫病・ウィルスが発生するたびに、経済を封鎖しなければならない現実を
今回人類は学びました。
「ソーシャルディスタンス」社会的距離や、マスクを着用しての日常生活、移動の制限
これまで当たり前とされてきた「人の自由」が、今一度考えなおさざるを得なくなりました。

今後は5Gという、通信の超高速化が進み、人の自由に代わって、通信がそれを補う事と
なると考えます。しかし、通信は必ず何かしらの管理下に置かれ、大きな意味では
人の本来の自由というものは、永久になくなることを意味します。
そんな近未来を先取りしたアニメ「サイコパス」が、アマゾンプライムで視聴することが
できますので、ご興味のある方は一度ご覧ください。

さはされど、我々保育教諭としての使命は、今目の前にいるお子達を立派な日本人に育て
混沌たる近未来に、逞しく生き抜く力・志を育む、その一言に尽きると考えています。

アーノルド・ツインビーの言葉に「民族はその神話を学ばなければ、必ず滅びる」と
指摘しました。日本人にとっての「神話」は「古事記」であり「日本書紀」です。
「記紀(古事記日本書紀)」には、百舌鳥古市古墳の時代が多く書かれています。
世界遺産の町に住む者として、記紀をあらためて学ぶことが、ある意味「危機」を乗り越える
源ともなると考え、今年度も一緒に「日本」を学んでいきたいと存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。園長 前田直樹